第32回W.K.S.Pアカデミー前橋クラスレポート
アカデミーW.K.S.P アカデミーのコーチを務めます、みやっきーです!
ラグビー界にとって暗いニュースがありました。
日本大学の選手が大麻所持によって逮捕されました。
凄く毒々しいというか、ここに書くのもどうなのかなって、ためらいましたが僕の想いを記録しておきたいと思います。
何人かの知人に聞きましたところ、逮捕された選手は「とてもじゃないけどそんなことをする選手ではなく、むしろ犯罪に対して真逆のところにいる人間だった」と、口をそろえるように言ってました。
でも事実は事実で覆りません。
いかなる理由があろうとも、違法したことを罰せられるのはここ日本が法治国家である証明です。
それによって守られてることの方が多いということも付け加えます。
僕が本件で考えさせられたのは、事実の裏側にある動機や理由です。
もちろん当該選手のやったことは一番の問題です。
一方で、その選手の周りにいる仲間やスタッフはどんな関係性だったのかが気になります。
弱い選手を作り出してしまったチーム、また助けることの出来なかったチームの運営に問題はなかったのか。
ここをハッキリさせないでただ捕まった選手だけが悪い、というのはチーム、組織として残念で寂しく思います。
巷では連帯責任ってどうなの?って考えがありますが、僕は仕方ないと思います。
グラウンド内でも一人のペナルティーはチームのペナルティーです。
そのペナルティーを責める前に、そのペナルティーが起こる背景にどんな練習をして、どんな指導をしてきたのか、これはコーチの責任です。
だから一つのペナルティーに対してチーム全員で受け入れてカバーし、乗り越えることに意味を感じるのがラグビーだと個人的には思います。
逆に一つのトライもチーム全員のトライだと教わって生きてきました。
一つのトライで全員が喜べる、コーチもやってきたことに間違いはなかったと、選手に対して誇りに思える文化もラグビーの良いところです。
だからチームって難しさとやりがいが表裏一体なんだなって再認識しまたした。
アカデミー生の皆さん、アカデミーはチーム活動ではありませんが、みんな大切な仲間です。
互いに関心を持てる、持とうとする意識だけでもいいからここで学んでほしいと心から願います。
そして我々コーチは皆さんの安全と健全な活動を何よりも大切に取り組む責任があります。
引き続き楽しさを感じあえる90分を皆さんと作っていければ最高に嬉しいです。
さて、本日のレポートです。
■ビジョン鬼ごっこ
キーポイントは予測と反応。
こう動けばこう動くだろうからそこに反応しよう。
という予測をたてて、スペースをふさぐ鬼の役とスペースを作って逃げる役の駆け引きが、このドリルの見どころですね!
ボールを使うとさらにいろんな駆け引きが楽しめます。
■クリエイトスペース
2 v 2から2 v 1にするにはどうすれば良い?
止められないアタックとはどんなアタック?
2つの問いかけがユニークで、座学をしてから実技をするというやり方でタカはドリルを進めてました。
ホワイトボードを使って説明する方法は効果があります。
視覚で情報を得やすいからです。
タカの個性を活かした指導方法で参考になりますね。
■引き算アタック
2チームに分けて4 v 4で行うのですが、どちらにボールが投げられるかは分かりません。
つまりボールを取った方がアタックで取れなかった方がディフェンスです。
予測(ポジショニング)と反応(素早いアクション)が鍵を握ってますね。
さらにブレイクダウン3秒ルールも採用されたので、フェーズを重ねても予測と反応は必要とされました。
■ボールゲーム
ブレイクダウン3秒ルールを採用しました。
これによってアタックのテンポが上がります。
役割が明確になって正確なスキルが求められます。
よりゲームに近い状態ですし、ゲームでやりたいテンポが身につけれます。
たった一つ、ルールを導入するだけでも多くのことが獲得できるので、ルールの設定は非常に大切ですね。
さらに高い運動量も確保できました!笑
本日の前橋クラスの練習メニューです。
1 アクティブウォーミングアップ
→じゃんけんすごろく
→ダイナミックストレッチ
2 SAQ
→ジャンプ反応ダッシュ
3 ラグビースキル
→ビジョン鬼ごっこ
→クリエイトスペース
→引き算アタック
5 ボールゲーム
6 振り返りの時間
W.K.S.P
Takashi MIYAKE