- 「みんなも見習いなさい。この子は難聴なのに100点取ったよ!」
これをきっかけに難聴の小学4年生はいじめを受けることになったのである。
先日9月12日(水)に埼玉県のそうか光生園で行われる埼玉県難聴児(者)を持つ親の会が主催する相談室に、ゲストとして行ってきました。
子どもを持たない若輩者の自分が親子さんの相談に聞いてあげられるか、不安ではありましたが、自分がこれまでの経験・生い立ちをお話ししてきました。
思春期を迎えたけれども引き籠もりの子や、2歳の難聴の子をこの先どのように育てて行けばいいのか不安な親御さん、
育児において悩みの種はたくさんありますが、相談室では以下のような質問が寄せられました。
・補聴器をつけるか、人工内耳をつけるか
・地域の学校に通うべきか、ろう学校に通うべきか
・発音が上手い理由、言葉の覚え方
・健常者の友達とどうやって作るのか
・どうやって目標を持てたのか など
ラグビーのことを聞かれるのかなと思っていたらこのような質問で、改めて親御さんはこのような悩みを持ってらっしゃるんだなと感じました。
数ある質問の中でもっとも印象的だったのは冒頭に述べた言葉でした。
「みんなも見習いなさい。この子は難聴なのに100点取ったよ!」
これはある教師がテスト解答紙を返すときにクラスみんなへ放った言葉だそうです。
みんなを鼓舞させるつもりで、教師は良かれと思って言ったのでしょうが、難聴の子はいじめを受けるようになり、ついには転校するようになったという。
そもそもみんなの前で話すようなことではないと思いますが、障害のようなマイノリティ性が時にはいじめの要因ともなり得ることを理解してほしいですし、またマイノリティではあるが、個性・特徴の一つとして尊重してほしいと思います。
自分が将来、親になった時の親の気持ちを知ることが出来たのは大きいかなと思います(笑)