第24回W K.S.Pアカデミー太田クラスレポート
アカデミーW.K.S.P アカデミーのコーチを務めます、みやっきーです!
昨日の午前中に赤城少年院に行ってまいりました。
昨年に続いての訪問となりました。
目的は寮対抗のタグラグビー大会を行うことでして、2回の練習を経てタグラグビーのルールを覚え、各チームでのスキルを高めて作戦を立てて大会に臨みます。
昨年もでしたが、ほぼラグビーボールに触れることが初めてということでしたので練習の全てが刺激的な様子でした。
なので覚えも早くて基本スキルの習得も早いです。
1回目にして模擬試合を行ったのですが、十分にゲームとして成立してましたし驚きのビッグプレーもいくつか見られました。
実は個人的な願いとして、この度のタグラグビー経験するにあたりもう一つ目的を持ってもらいました。
それはルールについてです。
赤城少年院にいるからではなく、大人も子ども全ての人にとって必要な考え方だと思います。
ルールと聞くと「守らなければならない」「窮屈」「破ったら怒られる」などどうしても後ろ向きなイメージが特に子どもの時には感じるものです。
しかしこのルールを活用して活躍する方法を見つける楽しさを知って欲しいです。
ルールに縛られるのではなく、ルールを活用して目標達成に導く思考と行動が出来ればどんな分野においても必ず行きます。
そんな2つの目的に対してどんな取り組みをするのかが楽しみですね!
さて、本日のレポートです。
■鳥かごゲーム
サッカーやバスケットボールなどいろんな競技でも行われるゲームです。
3〜4人のプレーヤーがかごとなってボールを回し、中にいる1人のプレーヤー(鳥)はボールを持っているプレーヤーにタッチをするかパスカット(インターセプト)すれば鳥とかごが入れ替わると言うゲームです。
ここで獲得したいスキルですが、鳥役のプレーヤーはとにかく動き回ってボールにプレッシャーをかけること、すなわちディフェンススキルですね。
一方でかご役のプレーヤー達は、鳥(ディフェンス)からボールを遠ざけることでラグビーにおけるアタックシチュエーションのスペースにボールを運ぶスキルを獲得します。
かごの幅をコントロールしたり、かごや鳥の人数を増やしたり、その他条件を付け加えることでいろんな可能性を求めることが出来るのでウォーミングアップにはオススメです。
■ミラーパスドリル
1チーム5〜7人程度で行い、2チームが整列するように向かい合います。
アタックチームとディフェンスチームに分けまして、目の前にいる人がターゲットとなります。
アタックチームはボールを動かし、ディフェンスチームは鏡のようにアタックの真似をしてボールを動かします。
それだと簡単なので、ディフェンス側はターゲットとなるアタックの選手が動いたら同じように真似をして動きます。
人とボールが動く中で、ディフェンスはアタックの真似(鏡)をして、アタックは出来るだけ鏡に映らないように人とボールを動かします。
言い換えるとアタックはスペースに動くこと。
ディフェンスはスペースを埋めることですね。
■状況判断ドリル:2 v 1 & シチュエーションアタック
アタック側が必ずディフェンスに対して1人多い状況でどこにスペースがあってどうやってそこに運ぶのかを判断するドリルを2つ行いました。
状況判断するためにはまず状況を把握するために情報を入れなければなりません。
つまり前を見ることですね。
そして共有するために伝達すること。
仲間同士で同じ絵を見ることが出来ないとスコアすることは難しいと思います。
さらに言えば状況判断をするためにはボールキャリアだけでは成り立ちません。
当たり前ですが、サポートプレーヤーがただサポートするのではなく、ボールキャリア以上のプレッシャーを相手に与えることが判断を思い切って出来るポイントだと思います。
パスをするかしないかの最終決定者はボールキャリアかも知れませんが、パスが出来るか出来ないかはサポートプレーヤーがいてこそ成り立ちます。
■ボールゲーム
今週からダブルアクションとSH役の人もボールを持ち出すことが出来るルールを採用しました。
つまりブレイクダウンシチュエーションでも判断が出来ますので、ディフェンス側はブレイクダウンに固まるようになります。
ということはどこにスペースが出来るでしょう?ということですね。
しかしこれはあくまでセオリーですのでセオリーにとらわれないスキル、すなわち状況判断能力を高めることが最も効果的にアタックをすることになりますね。
本日の太田クラスの練習メニューです。
1 アクティブウォーミングアップ
→鳥かごゲーム
→ダイナミックストレッチ
2 SAQ
→ミラーラン
3 ミラーパスドリル
4 2 v 1
5 シチュエーションアタック
6 ボールゲーム&タカトレ
7 振り返りの時間
W.K.S.P
Takashi MIYAKE